竹内結子さんの芸能界入りのきっかけは、中学卒業直後の春休み、東京・原宿の竹下通りでスカウトされたことでした。当時からその端正な顔立ちと周囲の空気を一変させるような透明感は際立っており、事務所所属からわずか数か月後の1996年、堂本光一さん主演のドラマ『新・木曜の怪談 Cyborg』(フジテレビ系)で女子高生役として女優デビューを飾ります。
10代前半のCM出演やドラマの端役時代を経て、彼女の名を全国区に押し上げた決定打が、1999年度後期のNHK連続テレビ小説『あすか』です。応募総数2,000人を超える過酷なオーディションを勝ち抜き、和菓子職人を目指す主人公・宮本あすか役に抜擢されました。
現場関係者や当時の制作スタッフの回顧録によると、オーディション会場に現れた竹内さんは、飾らない笑顔と芯の通った眼差しで審査員の満場一致を獲得したといいます。伝統的な和菓子作りに真摯に向き合うひたむきな少女の姿は、毎朝のお茶の間に爽やかな風を吹き込み、竹内結子=国民的清純派女優という確固たるポジションを瞬く間に確立しました。