SNSや知恵袋、美容掲示板などを検証すると、毎日のように切実な悩みが投稿されています。「インラインを引こうとしたら粘膜が痛くて涙が止まらなくなった」「一重でどれだけ引いても目を開けると全部まぶたの中に隠れてしまう」「40代になってまぶたがたるみ、昔のラインの引き方が全く通用しない」といった叫びです。
都内百貨店の現役ビューティーアドバイザーは、カウンセリング現場での実情を次のように明かします。
「お客様の多くが『インライン=眼球に触れる粘膜を塗りつぶすこと』と誤認されています。粘膜にはマイボーム腺という涙の蒸発を防ぐ大切な皮脂腺があり、ここを埋めるとドライアイや炎症の原因になるだけでなく、涙の水分で数分もしないうちにラインが溶け出してしまいます。プロが提唱するまつ毛の隙間埋め方とは、粘膜ではなく『まつ毛の生えている毛根と毛根の間』をスタンプするように点で埋める行為です。この境界線を認識していただくだけで、痛がることも落ちることもなくなります」
また、失敗した際のリカバリー法を知らないことで、朝のメイク時間を大幅にロスしている利用者が後を絶ちません。ラインがはみ出したり曲がったりした際、乾いた指先やティッシュでこすると摩擦で色素が広がり、リカバリー不能の黒ずみを作ってしまいます。後述する正しい修正ステップを頭に入れておくだけで、メイクに対するプレッシャーは驚くほど軽減されます。