「ピーマンを切ったら種が黒ずんでいたけれど、食べても大丈夫?」という疑問は、家事の現場で極めて頻繁に発生します。ネット上では「毒性がある」「即廃棄すべき」といった極端な言説も見受けられますが、実際の安全基準はどうなのでしょうか。
結論として、果肉にハリがあり、異臭やぬめりがなければ、種が黒くても問題なく食べられます。種が黒褐色に変色する主な理由は、ピーマンが完熟に向かう過程での色素変化、または低温環境によるポリフェノールの酸化です。気になる場合は種とワタをスプーン等でくり抜いて除去し、加熱調理に回せば風味にも大きな影響はありません。
一方で、真に注意すべき「完全に腐敗している危険なサイン」は以下の通りです。
- 異臭:酸っぱい発酵臭、生ゴミのような悪臭、ツンとするカビ臭がする。
- 触感の異常:指で押すとブヨブヨして形が崩れる、表面にぬめりや糸引きがある。
- 外観の異常:皮の表面に茶色や黒の斑点(軟腐病斑)が広がり、果肉がドロドロに溶け出している。白い綿のようなカビが生えている。
購入時の鮮度の見分け方としては、「ヘタの切り口がみずみずしく、緑色が鮮やかであること」「ヘタの形が六角形や七角形に近いもの(養分を豊富に吸収して育った証拠)」「皮全体にツヤと濃い緑色のハリがあり、持ったときにずっしりと重みがあるもの」を選ぶのが確実です。