なぜ世界政府は、四皇への防波堤として機能していた七武海たちを一斉に敵に回すような暴挙に出られたのか。その裏には、海軍特殊科学班(SSG)を率いるDr.ベガパンクが生み出した人型兵器の完成がありました。これこそが、セラフィムと王下七武海の真相です。
セラフィムの正体は、かつて政府に協力していた「元七武海たちの血統因子(DNA)」をベースに製造されたクローン幼年体に、絶滅種「ルナーリア族」の特質を融合させた生体兵器です。黒い羽根、褐色の肌、白髪、そして背中に燃える炎というルナーリア族の肉体により、炎が燃えている間はあらゆる打撃や斬撃を無効化する絶対的な耐久力を誇ります。
さらに恐るべきは、人工血液「グリーンブラッド」の投与によって、パラミシア系の悪魔の実の能力が再現されている点です。「S-ホーク(ミホーク型)」は斬撃に加えダズ・ボーネスのスパスパの実を宿し、「S-スネーク(ハンコック型)」はオリジナル同様に他者を石化させるメロメロの実を行使します。七武海の圧倒的な戦闘スキルと、ルナーリア族の不死身の防御力、そして人造悪魔の実の能力を兼ね備えたセラフィムは、まさにベガパンクが豪語した「科学が生んだ最強の人類」そのものでした。
世界政府最高権力である五老星の視点から見れば、自活し、裏切り、国家を脅かす海賊たちを懐柔し続ける理由はもはや微塵もありませんでした。命令に絶対服従する「威権順位」のプログラムが組み込まれたセラフィムの量産に成功した瞬間、人間である王下七武海は、政府にとって「コストとリスクばかりの不要品」へと成り下がったのです。