やはり『相棒』の原点であり、圧倒的な存在感を放つのが、寺脇康文が演じる初代相棒・亀山薫だ。情熱的で曲がったことが大嫌い、体力勝負の現場叩き上げ刑事である亀山は、理知的でクールな杉下右京と見事な対比をなしていた。season7で南アジアの架空の国サルウィンへ旅立つという形で特命係を卒業した際は、日本中に「亀山ロス」が吹き荒れた。
しかし、ドラマ史に残る奇跡が起きた。season21において、14年という長い歳月を経て亀山薫が特命係へ奇跡の復帰を果たしたのだ。寺脇康文と水谷豊の間に流れる長年の絆と絶妙な間合いは、復帰後も一切色褪せることがなかった。2026年の現在に至るまで、二人の息の合った掛け合いは往年のファンを歓喜させ、シリーズの黄金期を支え続けている。