現在展開されている35周年記念全国ツアーは、ファンの間で「過去最高濃度のライブ」と絶賛されている。激しいロックサウンドで会場を揺らしたかと思えば、一本のアコースティックギターだけでヴォーカルの息遣いをダイレクトに伝える静寂のパートへ。
この極端なコントラストこそが、現在の彼の真骨頂だ。音圧で押すのではない。言葉のひだ、声の掠れ、その瞬間にしか生まれない感情の揺らぎ全開でぶつかってくる。長年のバンドメンバーとのグルーヴも冴え渡り、ステージ上の4人が奏でるアンサンブルは、もはや熟成された極上のアートの域に達している。