近年、アナログレコードのブームやストリーミング配信の普及に伴い、昭和歌謡が世界的な再評価を得ている。その潮流の中で、藤圭子の音楽もまた、新たな世代のリスナーに発見された。2026年現在、TikTokやYouTubeを通じて、彼女のダークでクールなパフォーマンスに魅了される若者が増えている。
「昭和の怨歌」という枠組みを超え、オルタナティブなブルースとして彼女の楽曲が聴かれているのだ。この現象は、宇多田ヒカルのファンが「彼女のルーツ」を遡る過程で起きている部分も大きく、母娘の音楽が双方向で循環する幸福な関係が生まれている。