幼少期の中居正広にとって、生きがいそのものだったのが野球だ。地元の少年野球チームに所属し、将来はプロ野球選手になることを本気で夢見ていた。早朝から白球を追いかけ、泥だらけになりながら練習に没頭する毎日。彼の卓越した集中力とリーダーシップは、すでにグラウンドの上で発揮されていた。
だが、試練は突然訪れる。小・中学校時代に肘を痛め、野球の道を断念せざるを得なくなったのだ。情熱を注ぐ対象を失いかけた彼だったが、運命の歯車は思わぬ方向へ動き始める。14歳でジャニーズ事務所への入所を果たすと、そこで出会った仲間たちと共にSMAPを結成。
野球で培った「チームワークの重要性」と「土壇場での勝負強さ」は、グループのリーダーとしての彼を強力に支えた。夢破れた挫折の経験が、奇跡のトップアイドル誕生への第一歩となったのである。