ムクドリ飼育は違法?雛を保護した時の緊急対処法と法律ルール

ムクドリ飼育は違法?雛を保護した時の緊急対処法と法律ルール

ムクドリ飼育は違法?雛を保護した時の緊急対処法と法律ルールとはどのようなものなのか? 背景や要点を丁寧に紐解いて紹介します。

分類学上、ムクドリはスズメ目ムクドリ科に属する鳥類であり、本来は農耕地の害虫を捕食する益鳥として人間社会と共生してきた歴史を持つ。非常に社会性が高く、繁殖期が明けると数千羽規模の群れを形成して都市部の街路樹などをねぐらにする。この特有の集団行動が現代社会では騒音や糞害として問題視される一方、個体の生命力や学習能力は極めて高い。

初夏になると、羽が生えそろわない雛が地上に落ちている場面に遭遇することが増える。しかし公益財団法人日本野鳥の会は、「ヒナを拾わないで」という啓発キャンペーンを長年にわたり展開している。地上で一羽孤立しているように見えても、実は「巣立ち雛」と呼ばれる飛翔訓練中の段階であり、親鳥が近隣の枝や電線から隠れて見守り、給餌を継続しているケースが大半だからだ。人間が手を出して連れ去る行為は、親鳥から子を引き離す「誘拐」にほかならない。

中川 明日香
著者

中川 明日香

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。