かつてこうしたテーマは、メディアの表舞台で語られることは皆無に等しかった。しかし、時代の風向きは劇的に変わっている。
1950年代の性科学開拓者人間の性反応周期を解き明かした実在の性科学者コンビを描いた人気ドラマ『マスターズ・オブ・セックス』は、オーガズム後の身体的・感情的変化を映像美とともに生々しく描いて世界的な反響を呼んだ。さらに近年では、Netflixの『Sex Education』や様々なZ世代向けドキュメンタリー番組において、行為後の気分の沈み込みや「PCD」について若者たちがオープンに語り合うシーンが当たり前に登場するようになった。
カルチャーの潮流が性の「歓喜」だけでなく「直後の静寂や切なさ」にまで焦点を当て始めたことで、多くの女性たちが自らの体験を語る勇気を得ている。