かつての日本社会で「ユーモア」とみなされていたコミュニケーション様式が、急速にアップデートされている点も見逃せない。昭和から平成にかけて定着していた「相手を少し下げて笑いを取る(いじり)」スタイルは、現在ではハラスメントリスクの高い行為とみなされるのが一般的だ。
冗談を受け流せない人が増えたのではなく、「不快なからかいを受け入れる必要はない」という権利意識が健全に根付いた結果とも解釈できる。かつての慣習をそのまま持ち込み、「最近の若手は冗談が通じない」と嘆く側こそが、時代のアップデートに取り残されているケースは少なくない。