従来の気象庁観測点に加え、民間主導で広がりを見せているのが、スマートフォンやスマート家電に内蔵された加速度センサーを活用した分散型観測システムだ。万単位の端末が同時に感知した微細な振動データをクラウド上でリアルタイム解析し、都市部における震源地の微小な局所変化を即座にマッピングする試みが成果を上げている。
公的機関の観測網を補完するこの「クラウド型地震検知」は、ビル群や地下街といった局所的な揺れの特性を可視化し、ピンポイントでの避難誘導やエレベーターの自動停止システムと直結する新たな防災インフラとしての期待を集めている。