かつては個人の意志の弱さが原因と片付けられがちだった飲酒問題だが、精神医学や依存症医学の進展によって、それが脳の神経回路における物質依存疾患であることが明確になっている。特に晩酌が習慣化している人は、耐性が形成されるプロセスに警戒しなければならない。最初はビール1缶で得られていたリラックス感が、やがて2缶、3缶、さらにはストロング系高アルコール飲料へと増量していく。
この変化は、脳がアルコールの刺激に慣れ、同等のドーパミン放出を得るためにさらなる量を要求し始めるために起こる。医療・ヘルスケアの最前線では、単なる習慣性飲酒と病的な依存との境界線を見極めることが重視されている。寝酒として酒を利用する行為も、睡眠の質を著しく低下させ、結果として翌日の疲労感や不安感を増幅させる負のスパイラルを引き起こす。