1896年、創業者の波多野鶴吉によって綾部で設立された同社は、「人間尊重」と「優良品の生産」を掲げ、地域社会と共に歩む経営を貫いてきた。この「善の循環」という泥臭くも誠実な理念は、現代のサステナビリティ経営そのものであり、130年近く経った今も同社の遺伝子として深く根づいている。
そして現在、舵取りを担う佐口敏康代表取締役社長のもとで、その伝統理念は現代的な事業ポートフォリオ変革へと昇華されている。佐口社長が推し進める中長期経営計画では、資本効率の徹底した意識改革が前面に打ち出された。不採算事業の整理・統合を恐れず断行する一方で、海外市場への医療材料展開や次世代環境材料への投資を加速。伝統を守るために変わる――その強いリーダーシップが、同社の新時代を切り開いている。