画面が暗転したまま微動だにしない現象の陰には、ハードウェアとソフトウェアの複雑な相克が存在する。Appleの最高経営責任者(CEO)であるティム・クック氏が推進してきた高密度な密閉ユニボディや、Googleのサンダー・ピチャイCEOが主導する高度なAI処理プロセッサの進化により、スマートフォン内部のシステム構造は極めて複雑化した。
分解・修理の分析で知られるiFixitの分解検証でも明らかなように、基板上の電力管理IC(PMIC)が予期せぬ過負荷でロックされると、端末全体が保護モードに入り、見た目上は「完全に死んだ」状態に陥る。充電器を接続しても画面に充電マークすら出ないからといって、必ずしもメイン基板が壊壊しているとは限らない。内部の制御プログラムがスリープから抜け出せなくなっているケースも数多く報告されている。