AKB48創設期、何者でもなかった少女たちを叩き上げたのが、伝説の振付師・夏まゆみだ。モーニング娘。をトップアーティストへと育て上げた彼女が秋元康の打診を受け、秋葉原の小さな劇場に足を踏み入れたことからすべては始まった。
夏まゆみの指導は苛烈を極めた。ステップ足の角度ひとつ、視線の残し方ひとつ妥協を許さない。「アイコンタクトを取りなさい」「後ろの席のお客さんまでエネルギーを届けなさい」。彼女が教え込んだのは単なる踊りの技術ではない。ステージに立つ者としての覚悟とプロ意識だ。基礎を徹底的に叩き込まれた第1期生、第2期生たちの汗と涙が、後の巨大グループの頑丈な土台となった。