時計の針を巻き戻せば、彼の名を一躍「世間の敵」へと押し上げたのは、あの『週刊文春』によるスクープ記事だった。川崎が出産を控えた大事な時期に、愛車の中での密会を暴かれた衝撃はあまりにも大きい。当時、かつてトップランクのファッションモデルとして活躍していたアレクサンダーとしてのプライドや、刺激を追い求める本能が抑えきれなかったことが浮気の理由として取り沙汰された。
華やかなランウェイで脚光を浴びていた時代の名残か、彼は自らの欲望に対して徹底的に正直だった。「我慢することは自分らしくない」と言わんばかりの態度が、世間からの激しいバッシングを呼ぶ。だが、謝罪会見すらもどこか他人事のような軽快さで乗り切った彼の姿勢は、従来の芸能スキャンダルの文脈を根本から破壊することとなった。