SNSやネット掲示板上で定期的に検索される「THE W やらせ 噂 真相」や「ザ・ダブリュー つまらない ネットの反応」。火のない所に煙は立たないと言われますが、これらの噂の根底にはどのような実態があるのでしょうか。現場取材と番組の構造分析から、その真相を解明します。
まず「やらせ疑惑」についてです。ネット上で「特定の吉本芸人や大手事務所を勝たせるための出来レースではないか」という邪推が散見されることがありますが、審査集計の過程を綿密に検証する限り、不正操作の余地は存在しません。審査員席の各氏が手元の端末で直接入力し、その場で得票がリアルタイム開示されるシステムとなっており、第5回のオダウエダ優勝時のように、審査員の票が激しく割れてスタジオが静まり返るほどのガチンコ勝負が展開されています。さらに、第8回大会ではインディーズ出身のにぼしいわしが頂点に輝いた事実そのものが、事務所の力関係による誘導が存在しない決定的な証拠と言えます。
では、なぜ「つまらない」という辛口な感想が一部で燻り続けていたのか。その主たる要因は、以下の3点に集約されます。
- 形式の不揃いによるノイズ:正統派のしゃべくり漫才と、大道具を使ったストーリー重視のコント、あるいはフリップ芸が直に比較されるため、審査基準のブレを感じる視聴者が生じやすい。
- テレビ的な演出の過剰さ:初期大会において、芸人の生い立ちや苦労話などのVTR(お涙頂戴演出)が長尺で挿入され、ネタそのもののテンポを削いでいたことへの拒絶反応。
- 他大会との比較バイアス:『M-1グランプリ』のような1秒の無駄も許さない競技漫才の文脈に慣れきった視聴者が、自由度の高いバラエティ演芸に対して違和感を抱いてしまったこと。
しかし、近年の大会では過剰な煽りVTRは最小限に削ぎ落とされ、ネタ尺と競技性を最優先するタイトな構成へとブラッシュアップされました。「つまらない」という過去の固定観念は、現在の洗練されたステージングを観ることで鮮やかに払拭されるはずです。