ネット上のコミュニティ(X、掲示板、Q&Aサイト)において、ユーザーがどのような感情を吐露しているのかを定性分析すると、単なる怒りではなく「独特の居心地の悪さ」を面白がるニュアンスが色濃く現れています。
「仕事で疲れている時に見ると本当に頭を抱えたくなる」「自分で画面に手を伸ばして直したくなる衝動に駆られる」「見なきゃよかったのに、気になって次のスライドまで見てしまう」といった手記的な投稿が目立ちます。中には「友人に送りつけて同じモヤモヤを共有したくなる」という声もあり、感情のデトックスやコミュニケーションツールとして消費されている実態が浮き彫りになりました。
こうした現象は、工業製品や建築、Webサイトにおける「アフォーダンス(直感的操作性)の欠如」に対する人々の敏感さの表れでもあります。例えば「押す」と書かれているのに引く形状のドアノブ(いわゆるノーマン・ドア)や、目盛りの間隔が不均等な計量カップなど、日常に潜むデザインの不手際は、見る者に無意識の認知的負荷を強いる典型例です。