二人の関係性を語る上で欠かせないのが、現場における圧倒的なパートナーシップとプロ意識の共有です。木村拓哉さんは当時から現場の空気を牽引する座長として知られていましたが、竹内結子さんに対しては特別な敬意と柔らかい眼差しを向けていました。
『プライド』の撮影現場は、極寒のスケートリンクという過酷な環境でした。木村さんは防具を身にまとい、激しいコンタクトプレーを代役なしでこなす日々。そんな張り詰めた現場で、スタンドから見守る竹内さんの笑顔はスタッフやキャスト全員の精神的支柱となっていました。当時の合同インタビューにおいて木村さんは、「結子ちゃんが亜樹としてリンクサイドに立ってくれているだけで、ハルとしてのテンションが自然と引き出される」と公言しています。
さらに2017年の『A LIFE』制作発表やPR特番(『ぴったんこカン・カン』『関口宏の東京フレンドパーク』など)で見せた二人の掛け合いは、長年のファンを歓喜させました。木村さんが竹内さんをからかい、竹内さんが屈託のない大きな笑顔で応じる姿は、まるで気心の知れた幼馴染のようでありながら、互いの領域を決して侵さないプロフェッショナルの矜持が保たれていました。
竹内結子さんもまた、当時の単独インタビューで「木村さんは常に現場のすべてに気を配り、どんな球を投げても必ず正面から受け止めてくれる安心感がある」と述懐していました。単なる仲良しという甘い言葉では括れない、極限の表現現場で背中を預け合える戦友同士の絆がそこには存在していました。