虫歯はキスでうつる?大人同士の感染真相と赤ちゃんを守る予防策

虫歯はキスでうつる?大人同士の感染真相と赤ちゃんを守る予防策

虫歯はキスでうつる?大人同士の感染真相と赤ちゃんを守る予防策についての疑問解決ガイドを徹底解説します。

「大人になってから新しいパートナーができて、急に虫歯が増えた気がする」という声はSNSや知恵袋でも頻繁に見られます。では、虫歯菌が大人同士でうつることによって、実際に口腔内環境は激変するのでしょうか。

成人の口腔内には、すでに数百種類、数千億個におよぶ常在菌がびっしりと定着し、強固な生態系(バイオフィルム・口内フローラ)を完成させています。成人の虫歯菌保有率は90%以上と言われており、ほとんどの大人はすでに何らかの虫歯菌を持っています。そのため、大人の口に他人のミュータンス菌がキスで侵入しても、既存の菌叢に阻まれて新たに大量定着することは極めて稀であるというのが一般的な歯科医師の見解です。

それにもかかわらず「パートナーが変わって虫歯が増えた」と感じる場合、菌そのものの感染というよりは、食生活の変化(間食や甘い飲み物の共有)、歯磨き習慣の乱れ、あるいは相手から移った「歯周病菌」の影響が疑われます。実は大人同士のキスで真に警戒すべきは虫歯菌よりも、組織破壊力の強いP.g菌(ポルフィロモナス・ジンジバリス)などに代表される歯周病菌のキス感染です。歯周病菌は成人同士でも容易に定着し、歯ぐきの炎症や骨の吸収を引き起こすリスクを持っています。

阿部 裕樹
著者

阿部 裕樹

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。