昭和医療の強靭な教育論を語る上で、学校法人昭和医療学園を牽引する山藤賢校長の存在を外すことはできない。山藤校長は常々、教壇や式典の場で「技術の前に、まず人であれ」と説き続けてきた。
どれほど精巧に機器を扱えようと、目の前で震える患者の恐怖に寄り添えなければ、医療従事者としての価値は半減する。昭和医療学園が長年培ってきた伝統とは、最新の医療機器を導入することだけではない。患者の痛みを我が事として受け止める倫理観と、医療チームの輪を乱さない誠実さを育てることにある。
教職員が学生に求める基準は極めて高い。挨拶、身だしなみ、言葉遣い、時間管理。一見すると厳格すぎる規律は、命を預かる現場で医療事故を未然に防ぐための防波堤となる。卒業生たちが就職先で「礼儀正しく、初日から安心して現場を任せられる」と圧倒的な信頼を勝ち得ている背景には、この徹底した人間形成の土台がある。