「家族にお酢特有の酸っぱさが苦手な人がいる」という場合でも、リンゴ酢なら調理の工夫次第で酸味を完全に旨味へと変換できます。
加熱による「酢酸の揮発」と「リンゴ酸の残存」
お酢のツンとした刺激臭と鋭い酸味の正体は「酢酸」です。酢酸は沸点が約118℃と揮発性が高いため、フライパンや鍋でグツグツとしっかり加熱することで空気中へ飛散していきます。一方で、リンゴ酢に含まれる「リンゴ酸」は揮発しにくいため、加熱後も爽快で上質なコクとして料理に残ります。酸味を抑えたいときは、調味料を入れてから弱火でダラダラ煮るのではなく、強火でしっかりと一煮立ちさせるのが最大のコツです。
油と乳化させるドレッシングの黄金律
非加熱のサラダや和え物でリンゴ酢を使う場合は、良質な油(オリーブオイルやごま油)としっかり混ぜ合わせて「乳化」させます。酸の分子が油の微粒子に包まれることで、舌に直接触れる刺激が和らぎ、驚くほどまろやかな口当たりになります。
- 万能リンゴ酢ドレッシング黄金比:リンゴ酢 大さじ2、オリーブオイル 大さじ2、醤油 小さじ1、塩 小さじ1/3、粗挽き黒胡椒 少々、おろし玉ねぎ 大さじ1