ネット上で散見される「語数を手軽に増やす裏ワザ」には、重大な落とし穴が潜んでいます。代表的な誤解と、採点現場における客観的リスクを検証します。
最も悪質な誤解は、「ハイフンを意図的に外して語数を水増しする」という手法です。例えば「well-educated(1語)」を「well educated(2語)」と表記した場合、文脈によっては文法・語法上の誤りと判定され、語数は稼げても文法正確性(Grammatical Accuracy)で減点されます。同様に、「in order to」や「due to the fact that」などの冗長な言い回しを連発する手法も、アカデミックライティングでは「無駄な語句(Wordiness)」として厳しく評価を落とされます。
【プロの結論】おすすめできる人・慎重になるべき人の判断基準
語数カウントへのアプローチは、執筆者の英語力や目的に応じて明確に分ける必要があります。
【機械的カウントに集中すべき人】
英検2級〜準1級やIELTS初受験者など、まずは規定の下限語数を確実にクリアしなければ足切りリスクがある学習者です。この層は、練習段階から「1行あたり平均何語書けるか」を身体感覚として把握し、短縮形を使わずにフルスペルで書く習慣を徹底することが推奨されます。
【語数カウントへの過度な執着を避けるべき人】
TOEFL高得点狙いや学術論文・ビジネス提案書を作成する上級者です。語数の多寡よりも「論理の明瞭さ(Clarity)」と「語彙の自然さ(Collocation)」が最優先されます。語数を稼ぐための小細工は文章の品格を損なうため、推敲段階でのみ全体のボリューム確認としてツールを活用するのが賢明な姿勢です。