大原鉄工所の強みは、雪上車という季節性のある製品だけに依存しない「多角化経営」にあります。その中核を担っているのが、バイオガス発電を中心とする環境プラント分野です。
同社はいち早くメタン発酵技術に着目し、食品工場から出る有機性廃棄物(生ごみや排水残渣)や農業・畜産現場から発生する家畜糞尿を微生物の力で分解・メタンガス化し、発電や熱利用へと変換する一貫システムを開発しました。
2020年代以降、脱炭素・サーキュラーエコノミー(循環型経済)への要請が自治体や大手食品メーカーの間で急速に高まる中、設計から施工、メンテナンスまでワンストップで手掛けられる大原鉄工所のプラント技術に対する需要が急増しています。豪雪地帯で培った「寒冷地でも安定して微生物を発酵させる温度管理技術」という独自の強みが、競合他社に対する大きな参入障壁となっています。