日本のロジスティクスを支える幹線道路沿いに位置するサウナ施設は、高度経済成長期からバブル期にかけて、長距離移動を行うドライバーの癒やしの拠点として全国各地に誕生した。今なお当時の熱気を残す昭和レトロサウナは、無骨ながらも深い温もりを宿している。
壁一面に張られた味わい深い木目、長年の蒸気によって育てられたサウナ室のセッティング。そして、どこか懐かしい昭和の歌謡曲。デジタル機器に囲まれた現代社会において、このアナログで素朴な空間こそが、現代人の疲れ切った神経を優しく解きほぐしてくれるのだ。無駄を削ぎ落とした武骨な空間造りこそ、真のサウナ好きを惹きつけてやまない理由だ。