ステージ上の堂々とした立ち振る舞いとは裏腹に、楽屋裏で見せる素顔は驚くほど謙虚でストイックだ。番組制作スタッフが明かす秘蔵エピソードによると、収録前には喉のコンディション調整はもちろん、歌唱する楽曲の歌詞をノート何冊分にもわたって手書きで解釈し直すという。
「100点を出せば勝てる」という甘い世界ではないことを誰よりも知っているからこそ、コンマ一秒のタメやブレスの位置にまで妥協を許さない。本番数分前まで集中力を極限まで高め、鏡の前で何度も発声を確認する姿は、まさにアスリートの域。その飽くなき完璧主義と音楽に対する一途な誠実さが、長年にわたりトップに君臨し続ける最大の原動力となっている。