タピオカ粉を用いたパンの原点といえば、南米ブラジルの伝統的なチーズパンポンデケージョだ。外側のカリッとした香ばしさと、内側の伸びるようなモチモチ感のコントラストは、一度食べたら忘れられない中毒性を持つ。
この素朴で魅力的なパンにいち早く着目したのが、料理研究家の栗原はるみ氏だ。家庭で手軽に作れるアレンジレシピを提案し、日常の食卓へ広く浸透させた。さらにNHK『きょうの料理』などの人気番組でも、発酵いらずでオーブントースターやフライパンを使って短時間で焼き上げる手法が紹介され、手軽でおいしい新定番としてお茶の間に浸透していった。