『星のカービィ スターアライズ』で明かされた終焉の旅人「ニル(Void Termina)」の存在は、世界中の考察勢に巨大な衝撃を与えた。あらゆる感情やエネルギーを吸収して形を変える混沌の存在であるニルは、戦闘の最終局面において、カービィと瓜二つの顔を見せる。
集まった感情がポジティブであればカービィのような光の存在に、ネガティブであればダークマターのような闇の破壊神へと転生する――。この「カービィと邪神の同起源説」は、作品の持つ根底の哲学を物語っている。無垢なる存在としてのカービィが持つ底知れぬ力は、一歩間違えれば世界を無に帰す破壊の力と表裏一体なのだ。このクトゥルフ神話的な宇宙的恐怖の要素こそが、大人になったゲーマーたちをも虜にし続ける最大の理由だろう。