グルメサイト「食べログ」や「Google ビジネスプロフィール」のレビュー欄を覗くと、大吉の特異性が如実に表れている。一般的な大手チェーンで見られるような画一的な接客への言及はほとんどなく、「マスターの気配りが素晴らしい」「女将さんの笑顔に癒やされる」「隣の席の常連さんと仲良くなれた」といった、人間味あふれるエピソードで埋め尽くされているのだ。
デジタル全盛の時代だからこそ、ローカル検索で重視されるのは小手先のSEOテクニックではなく、地域住民とのリアルなエンゲージメントにほかならない。常連客が自発的に投稿するリアルタイムの写真や温かいクチコミは、新規客の不安を瞬時に打ち消す最高の推薦状となる。
店主が地域コミュニティのハブとなり、常連客が新たな客を呼び込む。デジタル上の高評価は、店主たちが日々カウンター越しに紡いできた血の通ったコミュニケーションの結果なのだ。