表現が過激化する一方で、生花小売・フラワービジネス業界の足元でも歴史的な構造改革が進んでいる。創業150年以上の歴史を誇る老舗、株式会社日比谷花壇は、従来の店舗販売モデルから脱却し、空間プロデュースやサステナビリティに特化したBtoBソリューション企業へと舵を切った。単に花を売るのではなく、企業のブランディングやウェルビーイングを植物でデザインする事業が急成長を遂げている。
教育やライセンス制度の現場も変革の真っ只中にある。国内最大の指導者組織である公益社団法人日本フラワーデザイナー協会(NFD)などは、クラシカルな装飾技法だけでなく、環境負荷の低減技術やデジタル空間での立体デザインを見据えた新カリキュラムの導入を急ぐ。職人芸の伝承から、サステナブルなビジネスインフラの構築へ。業界の生態系は、いま最も激しい新陳代謝の渦中にある。