このおにぎりが日本中に知れわたるきっかけとなったのは、間違いなく株式会社ローソンによる商品化だった。2018年に発売されるやいなや、同社の看板商品であった「シーチキンマヨネーズ」の連続売上首位記録を破るという歴史的快挙を達成。コンビニエンスストア業界全体に大きなインパクトを与えた。
しかし、そのルーツを辿ると、マイナス数十度の極寒に包まれた極地へと行き着く。南極観測隊の調理担当として同行していた渡辺誠(元南極観測隊調理隊員)氏が、過酷な環境で過ごす隊員たちの夜食として考案したのが始まりだ。限られた食材の中で、天かすやめんつゆ、青のりを温かいご飯に混ぜ合わせたところ、あまりのおいしさに「夜中に食べたら太ると分かっていても手が止まらない」ことから「悪魔のおにぎり」と名付けられたという。