日本の採用現場を長年リードしてきた株式会社リクルートや人材コンサルティング業界の精鋭面接官たちは、独特の会話アプローチを実践している。彼らが仕掛けるのは、一見すると他愛のない「過去の失敗談」や「他者との意見対立」に関する問いかけだ。
会話中、彼らは発せられる言葉そのものよりも非言語コミュニケーションに神経を研ぎ澄ます。視線の泳ぎ、声のトーンの変化、あるいは質問に対して「誰のせいにするか」という言葉の責任転嫁のパターン。質問に対する回答の内容ではなく、回答する際の情動とロジックのズレから、相手の「誠実さの底」を即座に読み取るのである。