国際舞台において、身長差がもたらす有利・不利は常に議論の的となってきた。元ミスター・オリンピア王者であるエリン・バンクスは185cmを超える高身長を誇り、圧倒的な手足の長さと迫力で世界をねじ伏せてきた怪物だ。寺島遼との身長差はおよそ20cm。並び立った際、物理的な高低差が生まれるのは避けられない。
しかし、IFBB Pro Leagueの審判員たちが重視するのは単なる絶対的な全高ではない。評価の軸はあくまで全体のバランス、シンメトリー、そして皮下脂肪を削ぎ落とした質感の完成度にある。エリン・バンクスが持つ縦のスケール感に対し、寺島遼は背中全体の密度とウエストの細さで対抗。審査員の視線を釘付けにするコンディショニングの冴えにより、体格差という物理的ハンデをステージ上で霧散させている。