日本の食卓に大革命をもたらした存在といえば、2009年に株式会社桃屋が発売した「辛そうで辛くない少し辛いラー油」を外すことはできない。それまでの中華料理における単なる「辛味付けのオイル」という脇役の概念を根底から覆し、具材そのものを食べるというコペルニクス的転換を起こした。
あれから年月が経った今、調味料・食品産業の現場では、消費者の舌がより肥え、手作りのフレッシュ感やプレミアムな素材感を求める声が高まっている。スーパーの棚に並ぶ定番商品に満足せず、自分好みのオイルや辛さ、具材のブレンドを追求する愛好家が急増しているのだ。