花の香酒造「産土」はなぜ買えない?定価入手ルートと評判の真相

花の香酒造「産土」はなぜ買えない?定価入手ルートと評判の真相

花の香酒造「産土」はなぜ買えない?定価入手ルートと評判の真相について押さえておきたい 理由を分かりやすい構成で解説いたします。

花の香酒造の根底にあるのは、単なる醸造技術の巧みさではなく、2000年以上の稲作の歴史を誇る菊池川流域の風土に対する敬意です。

神田清隆代表は、近代的な農業によって失われつつあった生態系を取り戻すため、蔵の周辺の田んぼにおいて無農薬・無施肥の自然栽培を実践しています。さらには、江戸時代に肥後藩で広く栽培され、一度は途絶えていた幻の在来種「穂増(ほまし)」の復活プロジェクトを推進。肥料に頼らず地力だけで育つ力強い米を原料に、木桶と蔵付きの微生物だけを活用する生酛造りで醸造しています。

同蔵が定義する「農醸」の等級(二農醸、四農醸、六農醸など)は、米の精米歩合を競う従来の特定名称酒(大吟醸など)の価値観に対するアンチテーゼです。「木桶」「生酛」「無施肥・無農薬」「酵母無添加」といった自然農法・伝統製法のステップをいくつ満たしているかによって酒の個性を表現する手法は、日本酒の未来に向けた極めて先進的な挑戦といえます。

渡辺 美咲
著者

渡辺 美咲

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。