コミュニティやSNS、知恵袋などの投稿履歴を時系列で追っていくと、ユーザーの心理と被害実態の変遷が克明に浮かび上がります。
全盛期だった数年前、5ちゃんねるの関連スレッドやX(旧Twitter)上では「広告がなくて一番使いやすい」「音質劣化が少なくて神サイト」といった、利便性を手放しで称賛するYouTube MP3もどきの評判口コミが溢れていました。当時はグレーゾーンツールに対する警戒心が全体として薄く、学生同士のクチコミで一気に利用が拡大した背景があります。
しかし、閉鎖期から現在にかけて、投稿のトーンは深刻なトラブルの報告へと一変しました。
「久しぶりに開いたら変なロシア系サイトに飛ばされた」「ダウンロードボタンを押した瞬間、『PCが破損しています』という大音量の警告音が鳴り止まなくなった」「スマホのブラウザに見覚えのない通知許可を求められ、怪しい出会い系や投資広告が毎日届くようになった」――現場の取材班が確認しただけでも、こうした悲痛な相談が知恵袋に数多く寄せられています。かつての快適なツールを求めてアクセスした結果、悪質なサイバー犯罪のトラップに自ら飛び込んでしまっているのが、現在の利用者のリアルな姿です。