ミラノの氷上で冴え渡る戦術眼 「氷上のクリスタル」市川美余が解き明かす現代カーリングの真髄

ミラノの氷上で冴え渡る戦術眼 「氷上のクリスタル」市川美余が解き明かす現代カーリングの真髄

ミラノの氷上で冴え渡る戦術眼 「氷上のクリスタル」市川美余が解き明かす現代カーリングの真髄の注目ポイントを詳しく解説してご紹介します。

カーリング中継を観ている視聴者が最も驚かされるのは、ストーンが手を離れた直後の彼女の言葉だ。

「このウェイトなら、手前のガード石をあと2センチ交わしてハウスの中心へ届きます」

そう市川が呟いた数秒後、重さ約20キロの花崗岩はまさにその通りの軌跡を描いてハウスへと吸い込まれていく。単なる予測ではない。彼女は会場の室温、湿度、氷の表面に作られた「ペブル(微細な氷粒)」の削れ具合、さらにはスウィーパーの力加減までを頭の中で瞬時に計算しているのだ。

元トッププレイヤーとしての経験に甘んじることなく、最新の用具特性や世界の戦術トレンドを常にアップデートし続ける探求心。これこそが、彼女の解説に嘘がない理由である。

林 結菜
著者

林 結菜

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。