コンシューマーハードウェアの供給環境が劇的に改善した背景には、プラットフォームホルダー側の構造改革がある。ソニーグループの経営トップであり、ソニー・インタラクティブエンタテインメントの会長も務めた十時裕樹氏を中心とする経営陣は、サプライチェーンの徹底的な効率化とグローバル出荷の最適化を推進してきた。
半導体不足の解消とともに大量生産体制が確立されたことで、かつて世界中で巻き起こった奪い合いは急速に収束した。ハードの普及フェーズが「本体の入手」から「コンピューターゲームソフトの消費」へとシフトした現在、同社はハードウェアの普及台数をベースに、より多くのプレイヤーをエコシステム内に引き込む戦略へと舵を切っている。