金額の選定以上に重要なのが、神前での振る舞いである神社お賽銭マナー作法です。初詣などの混雑時、遠くから賽銭箱へ向かって小銭を力任せに投げ込む参拝者を見かけますが、これは作法上、厳に慎むべき行為とされています。
本来、賽銭箱は「神仏の御前」であり、お金を投げつける行為は無礼に当たります。正しい作法は、賽銭箱の直前まで進み、両手または片手で硬貨を滑り込ませるように静かに落とし入れることです。この所作ひとつに、己の謙虚さと神仏への敬意が表れます。
また、厄除けや祈願成就のために高額の現金を納める際のお賽銭お札入れ方包み方にも決まり事があります。お札をそのまま裸で賽銭箱へ放り込むのは望ましくありません。以下のステップを踏むのが正式な礼儀です。
- 新札を用意する:可能な限り折り目のないピン札を準備し、神仏に対する誠意を示します。
- のし袋・白封筒に包む:表に「御供」「奉納」または「初穂料(神社の祈祷時)」と墨筆(または筆ペン)で書き、裏面には自身の住所・氏名・包んだ金額(旧字体の漢数字:金 壱阡圓など)を明記します。水引は紅白の蝶結びを用います。
- 賽銭箱への納め方:賽銭箱の格子の隙間に丁寧に差し入れるか、箱の縁に軽く置くように納めます。祈祷を伴う場合は社務所の受付に直接手渡すのが本筋です。