北山村の名を全国区に押し上げた最大の立役者が、村にしか自生していなかった幻の柑橘「じゃばら」です。「邪(気)を払う」という語源に由来するこの果汁は、ユズやスダチとは一線を画す独特の酸味と苦味、そして芳醇な香りを併せ持ちます。
岐阜大学などの研究機関による成分分析が進んだ結果、じゃばらの果皮にはフラボノイドの一種である「ナリルチン」が他の柑橘類と比較して圧倒的な高濃度で含まれていることが判明しました。ナリルチンはヒスタミンの放出を抑制する働きが学術的に報告されており、花粉症やアレルギー症状の緩和を目的としたサプリメント、果汁飲料、スイーツなどが爆発的な支持を獲得しています。
村の中心に位置する「道の駅 おくとろ」の物産売り場では、収穫期に合わせた生果をはじめ、じゃばらポン酢、じゃばらジャム、クラフトビールなど、多彩な加工品が所狭しと並びます。2024年から2026年にかけては機能性表示食品としてのラインナップも拡充され、現地直売所ならではの限定アイテムを買い求める観光客で賑わいを見せています。