フェーズ2開幕以降、大森元貴およびバンド全体のビジュアルは劇的な変化を遂げました。華やかなメイクアップ、ジェンダーレスで洗練されたモードファッション、鮮やかなヘアカラーへの変遷は、一部で「なぜメイクをするようになったのか?」「昔の素朴なバンドスタイルが好きだった」という戸惑いの声を生んだことも事実です。
しかし、このビジュアルの刷新は単なるイメージチェンジではなく、「楽曲の世界観を立体的に視覚化するための総合芸術的アプローチ」です。ソロ楽曲『French』や『Midnight』で見せたコンテンポラリーダンスや耽美的なビジュアル表現に見られるように、大森にとって自身の肉体や外見は「音楽を具現化するためのキャンバス」に他なりません。
従来の「汗を流して泥臭く演奏するロックバンド像」という固定観念を自ら解体し、K-POPや海外ポップスターが実践するような視覚的エンターテインメントの強度を取り入れることで、バンドは国内にとどまらないグローバルな訴求力を獲得しました。ネット上でも当初の賛否両論を経て、現在では「自己表現への妥協なき挑戦」「ジェンダーの枠を超えた美学」として、若い世代を中心に絶大な支持を集めています。