サンリオの歴史を紐解くと、時代ごとの空気感を鏡のように映し出した秀逸なデザイン思想が見えてきます。特に昭和から平成へと移り変わる1970年代から1980年代は、少女たちのライフスタイルや憧れを先取りした名作が次々と誕生しました。ここで、サンリオ昭和レトロキャラ一覧の中心を担う代表的な存在を振り返ってみましょう。
1975年に誕生した「パティ&ジミー」は、アメリカ西海岸カルチャーを色濃く反映した金髪の小学生ペアです。おてんばなパティと勉強が得意なジミーの組み合わせは、当時の日本の少女たちに「洗練された海外のスクールライフ」への強烈な憧れを植え付けました。雑誌連載やテレビ番組とのメディアミックスも展開され、初期サンリオのブランドイメージを確立した金字塔です。
1980年代に入ると、ファンシーグッズ市場の爆発的拡大とともに、サンリオ80年代キャラクター評判は頂点を極めます。その口火を切ったのが1982年登場の「ゴロピカドン」です。カミナリの国で生まれたヤンチャなサンゴの3つ子の兄弟で、ピンク・ブルー・グリーンの鮮烈なパンクヘアと、稲妻モチーフのポップな世界観が女子小中学生の心を鷲掴みにしました。
続いて1984年にデビューした「ザシキブタ」は、当時のカルチャーシーンにおいて極めて重要な転換点を示しています。ザシキブタ誕生の経緯を取材記録から辿ると、それまでサンリオの主流だった「原色系のアメリカンポップ」とは対照的に、フランスの田舎町やカントリーサイドの牧歌的な暮らしを意識してデザインされたことが分かります。のんびり屋でタヌキのお友達(モグちゃん)と暮らす素朴な子ブタの姿は、高度経済成長からバブル景気へと向かう過密社会の中で、消費者が求めた「癒やし」の先駆けとなりました。
そして1985年に登場したのが「マロンクリーム」です。マロンクリーム詳細まとめとして特筆すべきは、パリ郊外生まれのおしゃれなうさぎの女の子という緻密なバックストーリーと、フレンチカントリー調の花柄テキスタイルです。お菓子作りや手芸が得意という設定は、当時手作りホビーに熱中していたティーン層のライフスタイルと完璧に共鳴し、レターセットやソーイングセットは記録的なベストセラーを記録しました。
さらに、1979年デビューの「タキシードサム」や、1989年登場の「ポチャッコ」など、シンプルでありながら計算し尽くされたシルエットを持つキャラクターたちが、サンリオ黄金期の屋台骨を支えたのです。