過酷な闘病生活を支え抜いた最大の原動力は、家族の揺るぎない存在でした。渡瀬マキさんの夫は、LINDBERGのギタリストである平川達也さんです。二人はバンド黄金期を共に駆け抜け、1997年に結婚を発表しました。ロックバンドのメンバー同士の結婚として大きな話題を呼び、現在に至るまで公私にわたる最強のパートナーシップを築いています。
二人は共同でマネジメント会社「株式会社ティンカティンカ」を設立。音楽制作やイベント企画など、インディペンデントな活動基盤を自分たちの手で整えてきました。渡瀬さんが機能性発声障害で声を失った際、平川さんは夫として、そして誰よりも彼女の声を熟知するサウンドプロデューサーとして、決して復帰を急かさず、自宅のリビングで彼女が発する小さなかすれ声に耳を傾け続けたといいます。
また、渡瀬マキさんの子供について調べると、1999年に長男、2003年に長女が誕生しています。2026年現在では、長男は27歳、長女は23歳となり、2人ともすでに成人して立派に独立した生活を送っています。
子育ての真っ最中だった2000年代、渡瀬さんは家庭を最優先にするため音楽活動を一時セーブしていました。PTA活動や学校行事にも精力的に参加し、地域コミュニティの中で「一人の母親」として誠実に生きてきた経験が、彼女の人間的な厚みを深めました。子どもたちが自立した今、夫婦水入らずで音楽と向き合う環境が整ったことも、近年の力強い活動を後押ししています。