読者の間では「完全なピエロ」として語られがちなアミバですが、純粋な武術家としてのスペックを冷静に検証すると、驚くべき才能を秘めていたことが分かります。アミバの本来の基礎流派は南斗聖拳(南斗水鳥拳などの南斗一派)であり、北斗神拳の正規伝承者ではありません。
門外漢でありながら、外伝的な知識と独自の観察眼のみで秘孔の存在を理解し、実際に他者の肉体をコントロールする新秘孔(激振孔や新血愁を模した技術など)を開発した事実は、常人の領域を遥かに凌駕しています。本人が豪語した「天才」という言葉は、あながち完全なハッタリとは言い切れません。
作中の強さ評価においても、並みの野盗や牙一族クラスのボスを瞬殺できる実力を有しており、ケンシロウの正拳突きを一度は受け止める身のこなしを見せています。慢心や精神的な幼さがなければ、一派の正当な継承者として名を残せた可能性すら秘めた、歪んだ怪物だったと言えます。