埼玉県入間郡の地図を開くと、多くの人が「なぜここが同じ郡なのか」と疑問を抱きます。東武東上線の沿線で所沢市やふじみ野市に隣接する三芳町に対して、毛呂山町と越生町は外秩父の山麓寄りに位置し、坂戸市や日高市を挟んで地理的に分断されているためです。
三芳町は東京都心から30km圏内に位置し、武蔵野の面影を残す平地林と物流拠点、住宅地が共存するフラットなエリアです。一方、毛呂山町と越生町は秩父山地へと続く丘陵地帯にあり、清流や梅林、果樹園が広がる緑豊かな住環境を形成しています。同じ「入間郡」という行政区分で括られながらも、生活圏や街の景観は大きく2つのタイプに分かれているのが最大の特徴です。