純烈のメンバー構成を見て「なぜここまで特撮経験者が揃っているのか」と不思議に思う方は多いはずです。このキャスティングは偶然ではなく、リーダーである酒井一圭の極めて綿密な戦略に基づいています。
2000年代半ば、酒井は俳優としてのキャリアに行き詰まり、大怪我を負って入院生活を余儀なくされました。その過酷な病床で閃いたのが、「かつて一緒にヒーロー番組で汗を流した仲間たちとムード歌謡グループを結成し、紅白歌合戦を目指す」という起死回生の構想でした。
特撮番組のオーディションを勝ち抜いてきた俳優たちは、180cm以上の高身長、端正なビジュアル、そして過酷な1年間の撮影現場を乗り切る強靭な精神力と礼儀を兼ね備えています。さらに、当時の子どもたちだけでなく、一緒に番組を見ていた母親世代の知名度が高い点に着目した酒井は、旧知の仲間へ直談判を重ね、唯一無二のグループを結成させました。