花粉症の主な原因は、鼻の粘膜に花粉が付着して起こるアレルギー反応です。内服薬や点鼻薬は粘膜の炎症を抑えたりアレルギー反応をブロックしたりする役割を持ちますが、粘膜の表面に残ったままの花粉そのものを除去することはできません。そこで威力を発揮するのが鼻うがいです。
物理的にアレルゲンを洗い流すことで、抗原抗体反応そのものをリセットできるため、特に帰宅直後のつらい鼻づまりに対する即効性の高い解消法として重宝されています。しかし、ネット上で「悪化した」と囁かれる背景には、明らかな誤用が存在します。
もっとも多い失敗が、真水(水道水)で直接洗ってしまうケースです。人間の体液には浸透圧があり、真水を流し込むと細胞が水分を急激に吸収して激痛が走り、粘膜が腫れ上がってかえって鼻づまりを悪化させます。また、強い力で鼻をかみすぎたり、1日に何十回も洗浄したりすることで、粘膜本来のバリア機能が低下し、雑菌感染を招くケースも報告されています。正しい知識さえ持っていれば、鼻うがいは花粉症の負担を劇的に軽減する強力な味方になります。