新潟濃厚味噌ラーメン最大の特徴といえば、注文時に急須や徳利に入った割りスープが一緒に運ばれてくる点です。一般的なつけ麺のスープ割りとは異なり、最初から濃厚すぎるスープを薄めながら食べる前提で作られています。この大胆な発想は、昭和40年代後半に新潟市西区で産声を上げました。
仕掛け人となったのは、新潟濃厚味噌の元祖として知られる名店「こまどり」の創業者です。冬の厳しい寒さのなか、農作業や過酷な肉体労働を終えた地元の人々に「芯から温まり、力が出る塩分と栄養を届けたい」という想いから、濃厚な赤味噌にたっぷりのニンニク、炒め野菜を合わせた一杯を開発しました。しかし、そのまますすると思わずむせ返るほど味が濃いため、客が自分好みの塩梅に薄められるよう豚骨や煮干しのダシスープを添えたのが「割りスープ付き味噌ラーメン」の始まりです。
この濃厚なスープをしっかりと受け止めるため、麺には食べ応え抜群のもちもちとした極太麺が採用されました。この重厚なスタイルはその後、「新潟5大ラーメン」の確固たる柱として広く認知され、半世紀以上が経過した現在も新潟のソウルフードとして愛され続けています。