富山駅周辺で「本当に美味い魚と酒」に出会うためには、駅からの距離と店舗のポジショニングを正確に把握する必要があります。新幹線改札から徒歩1分のエキナカ施設「きときと市場 とやマルシェ」や駅前ビル群には、出張帰りのサク飲みや乗り継ぎ時間に重宝するスピード重視の優良店が集積しています。一方、改札を出て南口のメインストリートを抜け、桜町や新富町の路地に一歩足を踏み入れると、地元の常連客が夜な夜な集う割烹居酒屋や隠れ家酒場が軒を連ねています。
地元で長年愛される名店に共通するのは、富山湾の岩瀬港や新湊港、氷見港からの直接買い付けルートを保持している点です。春の「富山湾の神秘」と称されるホタルイカ、初夏から秋にかけての白えび、そして冬の王様である氷見寒ブリや紅ズワイガニ、さらには深海魚ゲンゲやバイ貝といった地元ならではの郷土料理が、熟練の板前の手で素材の味を最大限に引き出されて提供されます。
特に「白えびの刺身」は、一尾ずつ手作業で殻を剥く緻密な下処理が味を決定づけます。職人が手間を惜しまない実力店では、ねっとりとした濃厚な甘みと上品な余韻が口いっぱいに広がり、市販の冷凍解凍品とは一線を画す感動を味わえます。また、ホタルイカの沖漬けや天ぷら、昆布締め各種をつまみながら、富山が誇るプレミアム地酒「勝駒(かちこま)」や「羽根屋(はねや)」「満寿泉(ますいずみ)」を傾ける時間は、富山駅前の夜における至高の体験といえます。